
2026年、amana では新たに1名のフォトグラファーが門出を迎えました。
NEW CREATOR’s FILEでは、新たに活動を始めた水木を紹介します。
ブレやボケ、あえてノイズを生かしながら、商品そのものの美しさだけでなく、 その場の空気や温度まで写し取る。そんな繊細で情緒的な物撮りを強みに、水木は独自の表現を磨いてきました。 静かに引き込まれるような、独特の余韻をたたえた作品は、 物撮り・シズル表現において新たな可能性を感じさせます。
空気感まで写し取る、物撮りという表現


水木の作品に通底しているのは、ただクリアに“見せる”だけではない物撮りの魅力です。
あえてブレやボケを取り入れることで、被写体に柔らかさや臨場感を宿し、
画面全体を淡いトーンでまとめながらも、商品そのもの の存在感は損なわない。
整いすぎないからこそ生まれる情緒や余韻が、水木の写真ならではの個性になっています。
水木は、物撮りの魅力について「自分だけの世界をつくれるところ」と語ります。 自らの感覚を細部まで反映できるこのジャンルに向き合い続けてきたことが、現在の作風をかたちづくっています。
南魚沼の空気を閉じ込める
その強みが印象的に表れているのが、「八海山 百」をモチーフにした作品です。 水木は醸造所のある南魚沼に滞在し、静寂な空気感と冷涼な気候を肌で感じながら、 その土地の雰囲気ごと写真に落とし込むことを目指しました。
八海山の山を写したカットでは、真向かいの山へナイトハイクし、 山頂で日の出を待って撮影に臨んだといいます。 さらに、瓶の蓋のアップでは、蓋越しに山の稜線から立ち上がる朝日を捉え、 その場の空気感と商品自体の美しさを一枚の中で両立させました。 被写体そのものの魅力に加え、土地の温度や時間の流れまで写し撮ろうとする視点に、 水木の表現の深さが表れています。
物撮りから人物へ、表現の幅をさらに広げる
今回の昇格を機に、水木は人物撮影にも挑戦したいと語ります。
物撮りで培ってきた繊細な質感描写や空気感のコントロールは、
人物表現においても新たな魅力として発揮されていくはずです。
ひとつの商品、その奥にある感情や気配を丁寧に見つめてきたまなざしが、
これからどのような人物像を描き出していくのか。
物撮り・シズルの領域で独自の存在感を放ちながら、新たな表現へと歩みを進めるフォトグラファー 水木。 今後の活躍に、ぜひご注目ください。
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1 Apr 2026

























