
フォトグラファーAKANEが、写真展『Supersupercalifragilisticexpialidodocious(スーパースーパーカリフラジリスティックエクスピアリドードーシャス)』を開催します。
答えを急がないで、少し遠回りしてみる——。
本展は、“わからない”という状態そのものを入口に、見ることの歓びをひらく写真展です。

“わからなさ”から始まる、目の前の世界
目の前にあるのに、うまく言葉にならない。けれど、なぜだか心が動く——。
本展 「Supersupercalifragilisticexpialidodocious」は、そんな感覚を大切にしながら、 観る人の視線を正解へ導くのではなく、少し寄り道させる、そんな実験的でユニークな展示になっています。
構想のきっかけとなったのは、書籍『学芸員しか知らない美術館が楽しくなる話』。
Enterキーひとつで、ありとあらゆる情報が手に入る時代に、
私たちは「わからない」状態を持ち続けることが、少し苦手になっているのかもしれません。
だからこそAKANEは、あえて答えのない世界に身を委ねる体験を、写真で提案します。
AKANEは、広告写真で培った「惹きつけるための造形」と「質感への執着」を、 説明しきれない領域へと連れ出すことを本展で試みています。 どこかでふっと現実から逸れる色、艶、スケール。 私たちはそのズレに立ち止まり、「これは何だろう」「なぜ目が離せないのだろう」と、 思考より先に感覚が反応していることに気づきます。
ここでは、理解がゴールではありません。 常識を少し脇に置いて、代わりに「心」を携えて作品の前に立つ。 すると、“よく見えないもの”が、“よく見たらわかるかもしれない”何かへと変わっていく——。 そんな余白を存分に味わえる展示です。
本展は全7シリーズで構成され、そのうち一部を以下にご紹介します。

『toooooo much!』
宇宙に届くほど巨大なハンバーガーを通して、広告が抱える“過剰”の美学をあぶり出す作品です 。
色や形、艶や質感は現実から離れ、過剰なシズル表現はいつしか異空間のリアリティへと変貌します。
本シリーズは、おおげさに伸びるピザのチーズなど、全3作品で構成。 誇張は「おいしそう」を増幅させる一方で、どこかで不自然な面白さを感じさせます。 「That’s bogus! やりすぎだって!!」という叫びは、 快楽と違和感の境界を指し示し、私たちの視線そのものを問い直します。
『sweet mineral』
裂けたざくろから宝石のようなキャンディがあふれ出し、鮮烈な甘さを感じさせる作品。
ここで向き合わされるのは、天然甘味料と人工甘味料——どちらも良くて、どちらも悪いという現実。
健康的で安心を語る自然の甘味も、手軽さや快楽を約束する人工の甘さも、私たちの生活に深く溶け込み、 完全に避けることはできません。 全4作品からなる、このシリーズは果実が宿す自然の甘味と、キャンディやチョコレートに象徴される 人工の甘さを並置し、対比させながらも同じ場に共存させます。 その甘美さの奥に、選択の困難さと、共存して生きる現代の実感が静かに立ち上がってきます。

展示概要
展覧会名:Supersupercalifragilisticexpialidodocious(スーパースーパーカリフラジリスティックエクスピアリドードーシャス)
会期:2026年2月13日(金)~2月21日(土)
時間:12:00–19:00
会場:MIDORI 荘 中目黒ギャラリー
東京都目黒区青葉台3-3-11 2/3F
アクセス:神泉駅 徒歩8分/渋谷駅・中目黒駅 徒歩10分/池尻大橋駅・代官山駅 徒歩12分 キーワード
遊び心/お茶目/ときめき/かわいい/はちゃめちゃ/想像/ファンタジー/風変わり/奇抜/ひねり/予測不可能 / playful / whimsical / enchanting / quirky / fun / nonsense / eccentric / fancy
“わからないけど、なにか面白い。”
そんな小さな心の揺れを、どうぞそのまま持ち帰ってください。
中目黒のギャラリーで、AKANEの「説明しきれない」世界があなたを待っています。
フォトグラファー AKANE
長野県生まれ、転勤族育ち。小学校から高校まで香港と深セン・中国で過ごし、大学入学を機に渡米。 Columbus College of Art & Design卒業後、食の専門スタジオヒューに入社(現アマナ)。
サードカルチャーキッドとしての経験を生かし、文化と歴史が溢れるあらゆるものをミックスした、エキセントリックで夢心地な世界観を得意とする。常識にとらわれない、ワクワクが詰まったPOPなビジュアルを常に妄想している。
20 Jan 2026









