全編CGで制作されたShcick HYDRO5 「潤る剃り」のプロモーション映像は、
髭剃りの動きや水の瑞々しさ、製品の質感が細部まで描かれ、
“潤る剃り”という言葉を効果的に伝え、肌に負担のすくない理想のシェービング体験を表現しています。
この記事では、映像制作に込められたCGチームの工夫と情熱をご紹介します。
潤いや肌をいたわる優しさを象徴的に表現している水滴
映像の冒頭、水滴が美しい球体となって浮かび上がり、やがて製品へと形を変えていきます。 このシーンでは、水滴のスケール(約60cm)と製品のサイズ(十数cm)の違いを自然につなげ、スムーズで違和感のない映像にすることが課題でした。
CGチームはレイアウト設計に特に力を入れ、細部を調整しながら、水滴が持つ瑞々しさと商品の質感を忠実に表現しました。この動きは、流体シミュレーションソフト「RealFlow」を使って制作され、理想的な形状を実現するために何度もトライ&エラーを重ねています。
水とカメラワークが生む迫力ある映像
続くシーンでは、水が帯状となり、映像全体をダイナミックに演出しています。この部分で特に重視されたのは、カメラの動きを人物から製品へと自然につなげることと、水の動きが単調にならないように工夫することです。
CGチームは、水の動きや表情に豊かさを感じさせるため、精密なモデリングとリアルな質感の両方を追求しました。こうした細やかな工夫が、剃り心地の良さとストレスのない快適なシェービング体験を視覚的に伝えています。
リアルさと美しさを兼ね備えた製品シーン
後半の製品をクローズアップしたシーンでは、背景に使われた水の動きはストック映像を活用しつつ、製品の裏側を流れる水はCGで作られています。これにより、効果的かつリアルな映像表現を実現しました。
また、手のひらサイズでありながら、製品が持つ力強さや美しさをより強調するため、水のスケール感を大胆にアレンジ。商品の機能性だけでなく、「潤い」を感じさせる演出に仕上げています。
瞬間に凝縮されたクリエイティブの妙
モデルの顔のアップから製品へのカットへと移行するシーンは、この映像の中でも特に見どころの一つです。
このわずかなシーンには多くの要素が詰まっており、演出チームと緊密に連携しながら何度も試行錯誤を重ねて
完成させました。映像全体の流れを途切れさせず、製品の存在感と
「ストレスのない剃り心地」を強調するための工夫が凝縮されています。
アマナの高度な技術力と、クリエイティブチームの情熱が結集して生まれたこの映像を、ぜひご覧ください。
クライアント:株式会社 kiCk
スポンサー:シック・ジャパン株式会社
CG Supervisor: 福井 雅也
Executive Digital Artist:御友 裕之
CG Asset Senior Engineer:志村 祐輔
プロデューサー: 土井 昭人
3 Dec 2024